*現在は休館しています* ■2023年度開催期間 3/14~5/21、6/10~7/17、9/9~10/15、11/3~12/10 住友コレクションと言えば、中国青銅器。 今から3000年以上前の殷の時代から、中国では高度な鋳造技術が発達し、 繊細で複雑な造形の青銅器が数多く生み出されました。 その魅力を様々な角度から、4つの展示室のテーマに沿ってご紹介いたします。 世界有数の呼び声も高い住友コレクションの中国青銅器、 その精緻な美しさに是非触れてみてください。 第一室 青銅器名品選 いにしえの造形美 世界有数の住友コレクションの中国青銅器から貴重かつ造形に優れた名品を厳選してご紹介いたします。 第二室 青銅器の種類・用途 豪華な道具たち 殷周時代には高度な鋳造技術によってさまざまな種類の青銅器が作られました。儀礼や祭祀に用いられた青銅器を、種類や用途に分けてご紹介していきます。 第三室テーマ展示 青銅器になった動物たち 中国古代青銅器のなかには、さまざまな動物のモチーフが登場し、実在の動物のみならず、空想上の獣たちも数多く見られます。本企画では、そうした動物モチーフに注目し、中国古代の人々の自然に対する観察眼、豊かなイマジネーションを読み解いていきます。 第四室 青銅文化の展開 秦漢時代以降は鏡が盛んに作られるようになり、その一部は日本からも出土しています。鏡を中心に秦漢時代以降の青銅器文化の展開をご紹介します。
古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵から受けた感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。 物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。そしてストーリーに流れる時間を表すかのような巻物、特別な場面を抽出してドラマティックに描き出す屏風など、長大な画面にさまざまな表現が生まれました。 古典文学は、後世の人々が自身に引き寄せて味わうことで、読み継がれ輝き続けてきました。それに基づく絵画もまた同様です。本展では、近世の人々の気分を映し出す物語絵と歌絵を、館蔵の住友コレクションから選りすぐってご紹介します。雅やかで華麗、時にちょっとユーモラスな世界をお楽しみ下さい。
2021年に好評を博した「泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonation 響きあう聲」の第二弾。現代鋳金芸術の最先端で活躍する作家11名が、泉屋博古館所蔵の中国古代青銅器にインスピレーションを得て表現する新作を一挙公開。併せて作家の世界観を表す従来作品も展観、古代青銅器の不可思議な魅力と現代作家のイマジネーションのはざまに魅了される特別な体験をぜひ。
掛軸、巻物、屏風 -東アジア独自の書画芸術のフォーマットである「表具」。そこには保存管理から装飾・演出まで、さまざまな知恵と美意識が凝縮されています。通常脇役として注目されない表具にスポットをあて、その多彩な展開を紹介、そこにこめられた思いをさぐります。また、表具の仕立てや修理のほかインテリアコーディネータ、芸術文化の先達、趣味の友、作家の仲介者としてなどの表具師の多彩な活動の一例として、住友家15代春翠と井口邨僊の交流をたどります。