日本における花器の歴史は、中国より寺院における荘厳の道具として伝来したのがはじまりとされます。室町時代には連歌や茶会、 生花など室内芸能がさかんになり、中国から輸入された唐物と称される書画、調度類や茶道具、文房具を座敷に並び立てる「座敷飾り」が発展します。床の間の飾りには、唐物の花生・香炉・香合・天目などが飾られました。
茶の湯の世界でも、清浄なる空間を演出するものとして、花器は重用されました。唐物の金属製の花器をもとに、日本でも中世以降、陶磁器や竹など様々な素材で花器が作られ、日本独自の美意識が誕生します。住友コレクションには、室町時代の茶人、松本珠報が所持したとされる《砂張舟形釣花入 銘松本船》、江戸時代の茶人、小堀遠州ゆかりの《古銅象耳花入 銘キネナリ》などの花器が伝世します。本展では、住友コレクションから花器と、花器が描かれた絵画を紹介します。
同時開催として、 華道家・大郷理明氏よりご寄贈頂いた花器コレクションも紹介します。あわせてお楽しみください。
(出品点数 約90点、大郷理明コレクションのみ2月17日に一部展示替えあり)
ココがポイント!
住友コレクションの茶の湯の名品花入、受贈記念の大郷理明コレクションの花器とともに、椿椿山から梅原龍三郎まで、華やかでおめでたい絵画もご紹介します。
主な展示品
インフォメーション
- 展覧会名
- 企画展 花器のある風景
- 会期
- 2025年1月25日(土)~ 3月16日(日)
- 休館日
- 月曜日(2月24日は開館)、2月25日(火)
- 開館時間
-
午前11時00分~ 午後6時00分
*金曜日は午後7時まで開館
*最終入館は閉館30分前まで
- 会場
- 泉屋博古館東京(東京・六本木)
- 入館料
-
一般1200円 学生600円 18歳以下無料
- 入館券はオンラインチケットを除き、館受付での販売となります。
- 学生・18歳以下の方は証明書をご呈示ください
- 会期中の二回目入館は半券呈示にて通常料金の半額
(一般600円、学生300円) - 20名以上は団体割引料金(一般1,000円、学生500円)
- 障がい者手帳等ご呈示の方は無料
- ぐるっとパス2024、泉屋博古館東京年間パスポートも利用可
- オンライン
チケット -
*12月1日(日)午前9時販売開始予定
*日時指定予約ではありません
*前売券はオンラインチケットのみ、
館受付での販売はありません
前売入館券
販売期間:2024/12/1(日)~2025/1/24(金)
料金(税込):一般1,000円、学生500円
当日入館券
販売期間:1/25(土)~3/16(日)
料金(税込):一般1,200円、学生600円
- イベント
-
*予約制のイベントは、1月8日(水)正午より
ホームページにて受付開始予定(先着順)
*参加にはすべて当日の観覧券が必要です
*都合により内容を変更する場合があります
記念講演会「近代の銅花器にみる鋳造技術」
2月1日(土)14時~15時
講師:三船温尚 氏
(富山大学芸術文化学部名誉教授)
定員:50名(予約制)
講演会①「金属器をやきものへ」
2月15日(土)14時~15時
講師:戸田浩二 氏(陶芸家)
定員:50名(予約制)
講演会②「近代銅花器の源流」
2月16日(日)14時00分~15時00分
講師:廣川守(泉屋博古館館長)
定員:50名(予約制)
ワークショップ「竹花入をつくってみよう」
3月2日(日)13時00分~16時00分
講師:池田瓢阿氏(竹芸家)
参加費:8,000円(入館料別)
定員:15名(予約制)
内容:竹を切り、自分だけの花入を制作します。
〈アートwith〉レクチャー
「世にも楽しいミュージアムグッズの世界」
2月14日(金)17時30分~18時30分
講師:花光弘之氏
(株式会社アートボックス代表取締役)
聴講料:500円(入館料別)
定員:50名(予約制)
学芸員によるスライドトーク
各回定員:50名
(予約不要・当日11時より整理券配付)
①「住友コレクションの花器」
2月6日(木)12時00分~12時45分
講師:森下愛子(泉屋博古館東京主任学芸員)
②「近代銅花器のみどころ」
2月11日(火・祝)14時00分~15時00分
講師:廣川守(泉屋博古館館長)
③「描かれた花器」
3月6日(木)12時00分~12時45分
講師:田所泰(泉屋博古館東京学芸員)
- 主催
- 公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社
- お問い合わせ
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