古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵から受けた感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から表現が高められてきました。
物語絵や歌絵の特徴のひとつは、精細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。そしてストーリーに流れる時間を表すかのような巻物、特別な場面を抽出してドラマティックに描き出す屏風など、長大な画面にさまざまな表現が生まれました。
古典文学は、後世の人々が自身に引き寄せて味わうことで、読み継がれ輝き続けてきました。それに基づく絵画もまた同様です。本展では、近世の人々の気分を映し出す物語絵と歌絵を、館蔵の住友コレクションから選りすぐってご紹介します。雅やかで華麗、時にちょっとユーモラスな世界をお楽しみ下さい。
ココがポイント!
細密な描写が魅力のやまと絵。本来は絵巻は手元で、屏風は座敷で、間近に鑑賞されたもの。
企画展示室前のロビーでは文化財用高精細スキャナーで撮影した3点の物語絵屏風の拡大画像を常時上映しています。ガラス越しではみつけにくい表情や仕草、四季折々の自然などをお楽しみいただき、古典文学の世界に遊んでみてください。
主な展示品
インフォメーション
- 展覧会名
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企画展 歌と物語の絵
-雅やかなやまと絵の世界 - 会期
- 2023年6月10日(土)~ 7月17日(月・祝)
- 休館日
- 月曜日(7月17日は開館)
- 開館時間
- 午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- イベント
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*予約制・先着順
*予約受付開始 5月10日(水)11時より
ホームページまたは電話075-771-6411
特別企画
「京ことばで楽しむ源氏物語図屏風」
女房語り 山下智子
■本企画は定員に達したため募集を終了しました。キャンセル待ちは電話075-771-6411にて承ります。
7月3日(月)14時30分開演 16時終演予定
企画展示室にて
*休館日の展示室で行います。
ご予約の方のみご入館いただきます。
*終演後は17時30分まで展示をご覧いただけます。
定員:30名
参加費:2,000円 *別途入館料が必要です
一人の女房の視点から綴られる源氏物語。目の前の屏風に散りばめられた名場面を、いにしえの心を受け継ぐ京ことばで語ります。目と耳で物語の魅力に触れる優雅なひととき。
スライドトーク「歌と物語の絵」
実方葉子(泉屋博古館 学芸部長)
6月17日、7月1日(各土曜日)
14時~15時 各定員:50名
入館料のみでご参加いただけます
スライドトーク「中国青銅器の時代」
山本 堯(泉屋博古館 学芸員)
6月24日、7月8日(各土曜日)
14時~15時 各定員:50名
入館料のみでご参加いただけます
- 会場
- 泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
- 主催
- 公益財団法人泉屋博古館、京都新聞
- 後援
- 京都市、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会、公益社団法人京都市観光協会、NHK京都放送局
- 入館料
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一般800円 高大生600円、中学生以下無料
- 本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます
- 20名以上は団体割引20%、障がい者手帳ご呈示の方は無料
- お問い合わせ
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