住友コレクションの一角を占める近代洋画は、住友吉左衞門友純(春翠)が明治30年(1897)の欧米視察中のパリで印象派の画家モネの油彩画2点を入手した事に始まります。その一方で、同時代のジャン=ポール・ローランスなどフランス・アカデミーの古典派絵画も収集しました。19世紀末のフランス絵画は、印象派の台頭とともに古典的写実派が次第に衰退していく様相を示すことになりますが、春翠が収集した洋画コレクションには同時代の印象派と古典派の作品がともに揃って収集されているところに特徴があります。また、明治維新以降の日本において、住友洋画コレクションは他に先駆けた最初の本格的な洋画コレクションでもありました。
本展は、光を追い求めた印象派と陰影表現による実在感を追究した古典派を「光陰」と捉え、この「光陰」二つの流れから滋養をうけて展開した近代洋画の数々を紹介するものです。
ココがポイント!
今回は住友春翠が収集したコレクションに絞ってご紹介。明治時代にあつめた古い洋画コレクションとなっています。個人の趣味にかたよることのない公正で公平な作品がならぶコレクションは時代を反映しており、これからの日本への希望を感じる内容です。
主な展示品
インフォメーション
- 展覧会名
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企画展 光陰礼讃
-近代日本最初の洋画コレクション - 会期
- 2023年3月14日(火)~ 5月21日(日)
- 休館日
- 月曜日、4月25日(火)
- 開館時間
- 午前10時 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
- イベント
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*すべて入館料のみでご参加いただけます(要予約、先着順)
*予約受付開始 2月24日(金)11時より
ホームページまたは電話075-771-6411
特別記念講演会
「住友洋画コレクションの特質」
4月22日(土)14時~15時30分 定員:40名
講師:三浦 篤 氏(東京大学大学院総合文化研究科客員教授、美術史家)
スライドレクチャー
「詳しすぎる作品解説」
3月25日、4月15日、5月13日(各土曜日)
14時~15時 定員:40名
講師:野地 耕一郎(泉屋博古館東京 館長)
- 会場
- 泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
- 主催
- 公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社、京都新聞
- 後援
- 京都市、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会、公益社団法人京都市観光協会、NHK京都放送局
- 入館料
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一般800円 高大生600円、中学生以下無料
- 本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます
- 20名以上は団体割引20%、障がい者手帳ご呈示の方は無料
- お問い合わせ
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