終了
雅なる香りの世界
開催期間
2009.05.022009.06.28
開催場所
泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)

「香」は奈良時代に仏教が伝えられると、その儀式にまつわる文化とともに日本に伝わりました。それは幡や仏教法具などの道具はもとより、儀式のなかで「香」を焚くという行為が、そして「香」を焚くことでその場を清浄するという文化が日本の生活の中に取り入れられます。

平安時代になると「香」の文化は、仏教のみならず、上流階級の貴族たちの生活にも取り入れられ、『源氏物語』などにみられるように「薫香」という独自の文化が成立します。

現在、一般に行われている「香道」は、室町時代にその礎が築かれ、江戸時代に遊芸として独自の発展をする一方、「茶道」においても香りは大切な要素となります。

今回の展示では、香道で用いられる香りを楽しむための道具をはじめ、香炉・香合など茶道における香に関する道具も展示いたします。特に普段は展示される機会の少ない香木も合わせて展示いたします。これらより「香り」が演出する雅な世界を楽しんでいただきたいと思います。

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