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生誕150年記念特別展「数寄者 住友春翠 - きれいさびを求めて-」
開催期間
2015.10.202015.11.29
開催場所
泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)

大正時代、近代住友の基礎を築きあげ多忙な日々を送った15代当主春翠。巨大組織を率いた彼がつかのま、心癒されたのは幼き日に見た日本の伝統美。

大正時代、50代になった春翠は、次第に幼少時に慣れ親しんだ日本の伝統美術に心惹かれるようになります。自らの美意識に適った茶道具を取り合わせて歴史に残る名茶会を度々開いたのもこの時期です。そして、その主要な舞台となったのが大正4 年(1915)に完成した天王寺茶臼山(今の大阪市立美術館・慶沢園)の本邸でした。ここではまた、園遊会など様々な催しも行われ、春翠の趣味が隅々まで行き届いた室礼が客をもてなしました。
本展では、春翠が好んだ伝統的な美意識に基づく名物茶道具や絵画の逸品(小井戸茶碗 銘六地蔵や伊藤若冲の花鳥画ほか)とともに、それらが鑑賞された今はなき茶臼山本邸の様子を資料にて紹介します。

住友春翠(1864-1916)
住友家15代当主。現在の住友各社の前身を次々に起業、大正10年住友合資会社を設立した。また大阪府立中之島図書館、大阪市立美術館の敷地を寄付するなど文化社会事業にも貢献、芸術家支援や幅広い美術収集でも知られる。京都の公家徳大寺公純(とくだいじ・きんいと)の六男で、明治25年住友家に入り吉左衞門友純(ともいと)と名乗った。実兄に西園寺公望がいる。

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