終了
泉屋博古館創立50周年記念 住友コレクションの中国美術
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2010.09.04土2010.10.17日
- 開催場所
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泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
当館所蔵の中国美術は青銅器に代表されますが、他に絵画・仏教美術・工芸の各分野にも優品が揃っています。今回は泉屋博古館創立50 周年記念の第二弾として、これら中国美術の名品を一堂に集めて展示します。
まず絵画では世界的に有名な石濤・八大山人を中心とする明清時代の文人画家と宋元時代の宮廷画家の作品を展示します。特に八大山人の代表作として知られる「安晩帖」は、会期中に全画面の展示替を行います。画冊仕立てのため、一回に一画面しかお見せできませんが、会期中に題跋を含む22 面すべてをご紹介するのは今回が初の試みとなります。
また仏教美術では、中国で仏教文化が最も高揚した六朝時代の金銅仏の他に、細緻な装飾を施した唐時代の舎利容器等、日本では収蔵例がない珍しい作品も展示いたします。さらに工芸では、古代の動物を象った金工品や明清時代の文人達が愛玩した清雅な文房具、そして宮廷を飾ったであろう華やかな工芸品など多彩な作品を展示します。様々な材質と技法が駆使されたこれらの作品は魅力的なものばかりで、そこからは製作者の純粋な感性や愛玩した人々の心遣いも感じ取っていただけるのではないかと思います。
今回展示する作品は、すべて明治以降に住友家が蒐集したものです。今回の展示作品から永い歴史をもつ中国美術の真髄、さらにはそれを愛玩した日本近代のコレクターの美意識にも想いを巡らせていただけたら幸いです。