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屏風で楽しむ 京・名・物
開催期間
2014.10.252014.12.07
開催場所
泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)

古来人々を魅了し続けてきた京都。ことに交通の発達した江戸時代には、多くの旅人が訪れました。観光都市、京都のはじまりです。

人々が目指したのは四季折々の風光、数多の名所旧跡、そして美術工芸から芸能、食におよぶ香り高い文化でした。それらはまた絵画の格好の題材ともなりました。本展では「京名物」をキーワードとして、画家が腕をふるった屏風や絵巻をそぞろ眺めてまいります。

今回、そのガイド役をつとめるのが《二条城行幸図屏風》。江戸時代初期、寛永三年(一六二六)に挙行された後水尾天皇の二条城行幸を描くこの作品は、行列の貴人の盛装もさることながら、沿道を埋める観衆の自由な見物スタイルが際立った一級の風俗画です。最新モードの男女、豪華な見物席のしつらえ、宴席と見まがう繊細な料理…いわば京名物のエッセンスがつまったこの名品を、高精細スキャナーによる拡大画像を援用してご紹介します。これらを手がかりに、描かれた京名物めぐりがはじまります。

さあみなさま、この秋、屏風絵の世界へと物見遊山に繰り出そうではありませんか。

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