泉屋博古館リニューアル工事と再開について
2024.10.10
京都の泉屋博古館は、一年の改修工事をへて、2025年4月にリニューアルオープンいたします。
70年代を代表する建築として評価の高い青銅器館には、これからも使い続けてゆくための改良を施し、企画展示室や収蔵庫は拡大、展覧会の充実と文化財の保存につとめます。京都・東山のゆたかな景観はそのままに、美術館としてのホスピタリティとサステナビリティを向上させます。
改修の目的
泉屋博古館の二つの展示館と前庭、中庭は、目の前に横たわる東山と調和しながら、心静かに芸術と向き合うための空間を作り出しています。世界的にも類のない中国の古代青銅器の展示に特化した建築である青銅器館。この独特の建築は、1970年開催の大阪万博をきっかけに誕生しました。建設にあたっては、日ごろ馴染みの薄い青銅器の美と出会う物語性、万博への来賓をもてなす住友グループの迎賓館としての優美性、そして住友春翠が邸宅を設けたゆかりの地にあるという象徴性が求められました。
完成から半世紀、京都府下でも指折りの近現代建造物として高い評価を受けつつも、設備の老朽化や過去の弥縫的なバリアフリー施策の問題をかかえてきました。これからもこの建築を美術館として守り、後世へ伝えてゆくため、2024年1月より休館し、改修工事を行ってまいりました。
オープンについて
この度、リニューアルオープンを2025年4月26日(土)と定めましたので、お知らせいたします。
リニューアルの詳細、ならびに2025年開催展覧会のラインナップはこちらご覧下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。