青銅器館
BRONZEWARE
4展示室

泉屋ビエンナーレ2021

Re-sonation ひびきあう聲

太古から連綿とつづく鋳金の技術−これまで人類はさまざまな造形を生み出し、その伝統は形を変えながら現代にまで受け継がれています。その最先端に立つ現代の鋳金作家9名と、東アジア金属工芸の源である中国古代青銅器、未知との出会いによって生み出されるインスピレーション、時空を超えて共鳴する聲を純粋に表現した新作を初公開。さらにはインスピレーションのもととなった中国古代青銅器、各作家の旧作を展示し、これまでにない刺激的でクリエイティブな空間を作り出す、泉屋博古館初の試みの展覧会です。

  • 万物層累聖獣盉

    ばんぶつそうるいせいじゅうか
    作者
    梶浦聖子

    頭の中でたくさんの生き物たちが姿を現しては、あれよ、あれよと言う間に、あちこちに消えていってしまうので、捉えた形を急いで集めて上に積んだ。膨大な時空を越えてやって来た器は形の実体を失いつつあり、その印象だけが漂っている。印象の層にはいろいろな沈殿物があり、累積され、また次の時代が来るのを待っている。

    インスピレーションの
    もととなった作品
    竊曲文四足盉せつきょくもしそくか
  • きいてみたいこと
     〜Who are you?〜

    作者
    佐治真理子

    古代(紀元前17世紀〜7世紀)において、流行であった「饕餮文」は邪悪な悪霊を食らいつくすものとして天の最高神とも言われる文様でした。饕餮の文様には人々の願いや想いが詰まっていたことでしょう。古代人はどんな人だったのか。どんな願いや希望を持って生きていたのか。問いかけをしながら、饕餮の面を被った古代の名もなき人を制作しました。
    好きな人はいる? 貴方にとって怖いものは? 最近嬉しかった事は?

    インスピレーションの
    もととなった作品
    鴟鴞卣しきょうゆう
  • 楽園

    作者
    中西紗和

    まず方炉の空っぽの内部空間を窓から覗き見る。そのスペースに椅子を置いて…食卓を置いて…この辺りで寝て…もしこの建物で生活したらというイメージをした。そしてこの建物が朽ちていくことを想像した。ツタが絡まり、やがて建物が崩れ去り、樹が生え森になるだろうと想像した。ふとそのとき、見張り役の門番や威嚇しながら下支えをしている虎、四つ角にしがみ付いて四方八方に睨みを利かせている獣はどうしているだろうと考えた。今までがんばってたね、まぁ ゆっくり休んでね・・・

    インスピレーションの
    もととなった作品
    螭文方炉ちもんほうろ
  • 夜の集

    よるのつどい
    作者
    山下真守美

    ひとり森を歩くと  山の主の存在を感じる  生きものに出会う  眼と目があう  息をのむ
    ひとり森を歩くと  静寂の声がきこえる  ミミズクと森に生きるもの  月と光と森の影  夜の集がはじまる

    インスピレーションの
    もととなった作品
    鴟鴞尊しきょうそん