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香りと雅の世界 ―古典文学・和歌・香道・茶道の美術―
開催期間
2004.04.012004.07.04
開催場所
泉屋博古館分館

奈良時代に日本に仏教が伝えられると、その儀式にまつわる文化もともに日本に広まりました。それは幡や袈裟などの染織品や仏教法具などの金工品などといった道具はもとより、儀式の中で「香」を焚くという行為なども日本の文化の中に取り入れられます。平安時代になると「香」の文化は仏教のみ為らず上流階級の貴族達の生活に、取り入れられ、「薫香」という独特の文化が生まれます。

現在の一般に行われている香道は、三条西実隆を祖とするとといわれています。実隆は、香のみならず、古典文学に精通し、和歌にも秀でました。その文学や詩歌の素養が香道には大きく反映しています。やがて江戸時代には「香道」として独自の道を発展する一方で、「茶道」の中においても「香り」は大切な要素となります。

今回の展示では、香道具をはじめとして香炉・香合など茶道における香の道具とともに、香を取り巻く文化の重要な要素である古典文学や和歌がどのように美術作品に表現されているかをご覧いただきます。特に普段は展示される機会の少ない貴重な香木も合わせて展示いたします。香にまつわる雅な世界にひととき身をおいていただきたいと思います。

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