終了
泉屋博古館創立50周年記念 住友コレクションの茶道具
開催期間
2010.04.242010.06.20
開催場所
泉屋博古館分館

平成22年泉屋博古館は創立50周年を迎えます。住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館として、財団法人として昭和35年に発足し、平成14年には東京六本木に分館を開設し、現在にいたります。

住友家の美術品で最も有名なものは、住友家十五代住友吉左衞門友純(号・春翠)が明治中頃から大正期にかけて蒐集した中国古銅器と鏡鑑ですが、他に中国・日本の書画、洋画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など美術品に対する関心は青銅器に留まらず、大変広い範囲に及ぶものでした。その多岐にわたる所蔵品の中から、東京の泉屋博古館分館では茶道具の名品を展示いたします。

明治・大正期には政財界の間で、同好の志と茶の湯の世界を楽しむ人々が輩出され、春翠もその一人で高橋箒庵、野村得庵、嘉納鶴翁などの財界人や、鈴木馬左也・小倉正恒などの住友の関係者、さらに日本画家の上田耕甫・能役者の大西亮太郎などの芸術家たちを招き、茶の湯を楽しみました。また茶道具の蒐集においては、青銅器の蒐集と同じように、中国美術への造詣の深さが感じられ、特に唐物に名品が多くみられます。

稀代の数寄者住友春翠の美意識を泉屋博古館分館の所蔵品を通じて感じ取っていただければと思います。

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