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泉屋博古館分館開館10周年「近代日本洋画の魅惑の女性像 ― モネ・印象派旗挙げの前後 ―」
開催期間
2012.07.072012.09.23
開催場所
泉屋博古館分館

分館開館10周年の記念展第3弾として、「近代日本洋画の魅惑の女性像―モネ・印象派旗挙げの前後―」展を開催いたします。

泉屋博古館コレクションの柱の一つに近代洋画をあげることができます。この蒐集には、住友家第十五代家長・吉左衞門友純(号・春翠)がかかわることとなりますが、それには、明治30年の米・欧州外遊による各国の美術館、博物館などへの訪問によって、文化財保護、文化事業推進の重要性の認識を心に秘めたことが与っていると思われます。春翠は、その洋行時に今回出品するクロ-ド・モネの「サン=シメオン農場の道」、「モンソ-公園」を購入し、日本にもたらしていますが、これは、わが国への印象派導入の最も早い例として貴重なことであり、さらに印象派の旗揚げ展(1874年)に前後する作品で、モネの作風変化が認められ、興味深いものともなっています。

さらに本展では、文部省美術展覧会に出品された藤島武二「幸ある朝」、岡田三郎助「五葉蔦」、山下新太郎「読書の後」など、また和田英作「こだま」、梅原龍三郎「姑娘卿々弾琵琶図」、岸田劉生「麗子六歳之像」、「二人麗子図(童女飾髪図)」、小磯良平「踊り子二人」、森 芳雄「女性たち」などの女性を描いた作品群を特集展示、画家の資質の違いを比較鑑賞していただきます。また、明治初期洋画壇の巨匠、浅井忠の水彩画、その門下の龍三郎、さらに劉生ら京都洋画壇に深くかかわった画家の作品も併せて展示いたします。

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