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木島櫻谷 ― 京都日本画の俊英
開催期間
2014.01.112014.02.16
開催場所
泉屋博古館分館

明治から昭和にかけて活躍した京都の日本画家木島櫻谷(このしま・おうこく:1877-1938)の久々の回顧展を開催します。

京都三条室町に生まれた櫻谷は、円山四条派の流れをくむ今尾景年に学び、自然観察と叙情の調和する卓越した動物や自然の表現によって、明治後半から大正期にかけて文展の花形として活躍しました。一時は京都画壇の雄とされた彼ですが、昭和期にはいると次第に画壇から一定の距離をとるようになり、書に囲まれた文雅の生活のなかから瀟洒な南画風の境地にいたりました。

また大正期に手掛けた住友家からの依頼による連作は、琳派の意匠を取り入れた四季の屏風で、デザイナーとしての一面も垣間見えます。そこには呉服の町に育ち若年時に染織の図案を手がけた経験が生かされています。

本展は各時期の代表作を集め、さらに公益財団法人櫻谷文庫所蔵の未公開資料もあわせ、近代京都画壇の俊英櫻谷の多彩な画業を振り返るものです。

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