終了
数寄者・住友春翠と茶 ― 住友コレクションの茶道具と香道具 ―
- 開催期間
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2011.10.22土2011.12.11日
- 開催場所
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泉屋博古館分館
住友コレクションの茶道具は、主に住友家15代当主、住友吉左衞門友純(号・春翠、以下住友春翠)によって蒐集された作品が多くあります。明治・大正期は、政財界で同好の士と茶の湯を楽しむ人々が多く輩出し、住友春翠もその一人として知られます。住友春翠は、中国文化に造詣が深く、文人の清雅な美意識にかなったものをとりわけ好みました。本年、平成15年以来初の展示となります青銅器のコレクションは、その代表格ともいえます(4月~12月の展覧会会期中常設)。
この度の展覧会では、現存する茶会記をもとに、煎茶趣味から抹茶趣味へと移りゆく中で、住友春翠が愛玩し、茶会にて披露した作品をご紹介いたします。住友春翠が茶会を熱心に開くようになったのは、大正7年(1918)頃からと思われますが、稀代の数寄者の一人とされる住友春翠が、どの様な人々と茶を楽しみ、どの様な道具を用いて茶会を催したのでしょうか。第一幕として、大正8年(1919)住友家12代当主友親の30年忌として大々的に行われた追善茶会までの歴史を繙きます。
また、住友コレクションの香道具から、季節にちなんだ作品もご紹介したいと思います。