終了
共立女子学園コレクション 華麗なる装いの世界 江戸・明治・大正
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2005.04.02土2005.06.12日
- 開催場所
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泉屋博古館分館
明治19年(1886)に創設され、平成18年には創立120周年を迎える共立女子学園には、長年にわたって蒐集されてきた日本の服飾美術品や工芸品が多数収蔵されています。これらは日本の歴史・文化・美術に関する教育資料として蒐集され、学生の教育に幅広く活用されてきましたが、これまで、広く一般公開されることがなかったため、その存在はほとんど知られていません。しかし、内容の豊かさと質の高さは、博物館・美術館に匹敵するものであり、特に江戸時代から明治時代にかけての衣服類と装身具、漆工調度類は、保存状態の良さとその美しさにおいて出色といえましょう。
江戸時代から明治時代にかけては、女性の服飾が最も華やかに展開した時代です。裕福な女性は、絞りや刺繍、友禅染などで美しく装飾された衣服を身にまとい、髪にはきらびやかな髪飾りをつけて、蒔絵で豪華に彩られた調度類に囲まれて生活していました。この時代の小袖と着物、髪飾りは、日本人の華麗な装いの歴史を美しく跡付けるものであり、これらとともに用いられた蒔絵漆工品も、また重厚でかつ華やかな美の世界を現しています。
本展覧会においては、共立女子学園に所蔵される江戸時代の小袖や打掛・帷子・単衣、明治時代の着物といった衣服のほか、櫛・笄・簪などの装身具、また化粧道具や雛道具、屏風など、女性の服飾とその周辺を彩る工芸品を展示し、江戸から明治時代にわたる華麗な女性の装いの歴史を紹介します。