企画展の概要

四季のうつろいの中に植物や鳥獣を描く花鳥画は、東洋絵画の大きな一角を占めてきました。ことに日本の近世ではじつに多様な展開をみせ、中世以来の伝統を受け継ぐ狩野派、デザイン感覚を発揮した琳派、自由な筆づかいで本質にせまる文人画、写生画に新生面を開いた円山四条派など、多くの優れた画家が輩出します。
本展は住友コレクションより、彭城百川、伊藤若冲、椿椿山はじめ江戸時代に京や江戸で活躍した画家の花鳥画を紹介します。さらに、江戸時代の画家に刺激を与え表現の源となった沈南蘋など中国・明清時代の重厚で装飾的な作品をあわせて展示します。
花鳥画の豊かな表現を通して、造化の美への感動、花鳥画の根底に流れる人々の想いに、心を重ねるひとときをお過ごし下さい。
主な展示品 出品作品リスト(PDF)はこちら
伊藤若冲 |
江戸時代 18世紀 |
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椿 椿山 |
江戸・天保11年(1840) |
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沈 恢 |
明時代 |
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彭城百川 |
江戸・寛延2年(1749) |
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沈南蘋 |
清・乾隆2年(1737) |
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円山応瑞 |
江戸時代 18~19世紀 |
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土佐光起 |
江戸時代・17世紀 |
◆ 美術史学会共催シンポジウム
「往還する東アジアの花鳥画」
11月2日(土)13時~16時 当館講堂にて
「住友家の花鳥画コレクションについて」 泉屋博古館 実方葉子
「花鳥画史からみた呂紀と沈南蘋の位置づけについて」 京都市立芸術大学 竹浪 遠
「南蘋ショックと江戸時代絵画(仮)」 文化庁 綿田 稔
「日本と朝鮮半島における南蘋様式の往還(仮)」
京都工芸繊維大学 井戸美里
座談会 司会:京都大学 筒井忠仁
(一般参加定員20名、当日10時より整理券配布)
インフォメーション
展覧会名 | 花と鳥の四季 -住友コレクションの花鳥画 |
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主催 | 公益財団法人 泉屋博古館、日本経済新聞社、京都新聞 |
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後援 | |||||||||||
会場 | 住友コレクション 泉屋博古館 |
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会期 | 2019年10月26日(土)~12月8日(日) |
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開館時間 | 10時~17時 (入館は16時30分まで) |
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休館日 | 月曜日、11月5日(火)(11月4日(月・祝)は開館) |
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入館料 | 一般800円、高大生600円、中学生以下無料
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イベント |
いずれも入館料だけでご参加いただけます ◆ 美術史学会共催シンポジウム「往還する東アジアの花鳥画」
11月2日(土)13時~16時 当館講堂にて(一般参加定員20名、当日10時より整理券配布) ■「住友コレクションの花鳥画」列品解説
■ 青銅器館 列品解説 |
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交通 | ■京都市バス |
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お問合先 | 泉屋博古館 SEN-OKU HAKUKOKAN MUSEUM |